2014年 ブータン・マラソンを走る

竹田 昭彦
マラソン大会の無事を祈る儀式=開会式・スタート地点
民族衣装を着た若い女性たちから激励される筆者(中央)=スタート前
難所? 父川に架かる吊り橋を走る筆者=31`過ぎ
 ブータン国の国王夫妻の来日(2011年11月)を契機に、ブータン国への関心が高まり、ブータンを走ってみたいと思っていました。
 2014年2月23日(日)、第1回ブータンマラソン大会が開かれ参加しました。主催はブータン・オリンピック委員会です。フルとハーフで218人(完走フル65人、ハーフ138人)参加しました。日本から、私を含め4人が行きフルを走り、他に在留邦人8人参加です。
 フルのコースは、ブータン西北部のガサ県のバサー(標高1738b)を8時にスタートし、渓谷の母川(モ・チュ)の右岸に沿って下り、ゴールがプナカ県プナカ・ゾン宮殿(標高1350b)前です。
 コースの前半は、カーブ・カーブの土砂道です。数百bも続く直線が、ほとんどありません。中間ころから、家が飛び飛びにあり、応援の子どもたちとハイタッチをしました。30`地点あたりで、左折して橋を渡り山の方へ進むと、右手が火葬場です。
 前日の下見のとき火葬場で世話になるか、直ぐ先の父川(ポ・チュ)の釣り橋(31`過ぎ)を無事渡れるか、冗談になった所です。
 私は火葬場で世話にならず、5時間(午後1時)前後で通過したいと思っていました。時計は5時間2分前です。7時間前後でゴールする目処が立ち、ルンルン気分で難所の釣り橋を渡りました。
 釣り橋の下流1`あたりで、母川と父川が合流します。この川はガンジス川へ流れ、バングラデッシュのベンガル湾にそそぎます。
 釣り橋から6`ほど下り、橋を渡り5`ほど上流へ走るとゴールです。
 私の完走タイムは、6時間58分11秒でした。
 天気は、日本の春のような感じで、後半に下着の長袖シャッツを脱いで、ランニングシャッツで走りました。給水とバナナが、5qほど毎(8か所)にありました。ただし、距離表示が吊り橋の先の給水所にしかなく、ラップタイムが取れず、ペース配分に困りました。
 なお、ゴールの制限時間は7時間ですが、釣り橋を5時間30分以内に通過すれば、7時間オーバーのゴールもOKです。
 ゴール場所のプナカ・ゾン宮殿は、母川と父川が合流するY字の中州に建てられ、来日した国王が結婚式(2011年10月)を挙げた美しいブータン式建築です。
 夕方6時から、プナカ・ゾン宮殿わきの広場で、表彰式と夕食会があり、首相や国・県の幹部が参加され、たいへん盛大でした。
 残念だったのは、ゴールしたランナーに与えられるオリンピックマーク入りのマフラーと、表彰式で外国の参加者全員に与えられる盾風のブータン模様の工芸品が不足で貰えなかったことです。
 ブータンは、インド北東部のアッサム州や西ベンガル州と、中国のチベット自治区(首都ラサ)の間にあります。北部はヒマラヤ山脈の万年雪に覆われ、5000から7000b級の山々です。最高峰は7564bのガンカープンスム(世界の未踏最高峰)です。
 その山を、ティンプー県とプナカ県の境のドチュ・ラ峠(3115b)を車で通ったときに見えるはずでしたが、往きも復りも、薄雲が出て見えませんでした。
 ブータンの国土は九州よりやや小さく、標高は200から7000b台です。20県で構成され、全人口が70万人です。首都はティンプー市(人口10万人、標高2300b)です。今回訪問したのはパロ県、ティンプー県、プナカ県、ガサ県です。
 自然と人間の共生を国是する印象を、つよく感じる旅でした。
http://bhutaninternationalmarathon.com/
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