竹田昭彦日誌(#15)5月20日(日)
〈 名所とミカンの宝庫 〉
 行進のない日です。
 全国各地の行進は、それぞれが、やりやすいように行っています。同じパターンがありません。
 これが、各地に根ざした「草の根運動」で、54年つづいてきたと要因だと思います。
 どこかの力で、画一的な押しつけであったなら、長つづきしなかったでしょう。
 そこに魅力と出会いがあり、全国どこを行進しても、飽きることがありません。また来たいと思わせます。
 世界で唯一の原爆被爆国の国民として、ノウモア・ヒロシマ ノウモア・ナガサキ ノウモア・ヒバクシャ を訴え続けてきたことが、世界を動かし、国連を動かし、昨年の世界大会には国連事務総長の潘基文さんから、「みなさんをパートナーとしてともに活動できることを誇りに思います」とメッセージをいただきました。この言葉を長崎の会場で聞いたとき、国連の多数は、私たちの思いと一体だと感動しました。
白浜町臨海浦の円月島
 和歌山の行進は夕方が主なので、行進地へ向かう途中に名所を見せてもらうことが多いです。
 白浜町の臨海浦の海面に浮かぶ「円月島」は、素晴らしい景観です。島の中央に円月形の海蝕洞が開いており、島がハートマークの上の部分にも見え、ロマンチックな造形です。
 写真は正午ですが、背景に太陽が沈む夕景が人気です。
 このほか、近くの海岸線に白良浜(海水浴場)、千畳敷、三段壁などの名所があり、随所に温泉が湧き、魚介類や柑橘類も豊富で温暖、新婚旅行の人気が分かりました。
三宝柑
 和歌山の柑橘類では、有田ミカンが超有名です。南紀と和歌山市間を車で往復する有田地区の車窓からは、360度ミカン畑が山の上まで広がって見えます。段々畑で、石積みしてあり、ミカン作りの執念が伝わってきました。
 江戸時代に生まれた品種で、珍重されてきた三宝柑を地元の婦人からいただきました(写真)。今の人気は、三宝柑の外形に似たデコポンだそうです。値段も、2倍以上していました。現代は、酸味の少ない糖度の高い品種が好まれます。
 酸味のことでは、梅の生産日本一が和歌山県です。全国の60%に及びます。特に、南高梅がブランドです。各家には梅の木があり、自慢の梅干しを作っています。田辺市、みなべ町あたりは、梅林が途切れません。