竹田昭彦日誌(#72)7月24日(水)
岡山の“平和行進発祥地”玉島・船穂を行く
柚木さん宅で記念撮影(右から3人目が柚木康子さん)=倉敷市・船穂
 今日は、倉敷市と浅口市の行進です。
 行進コースは、船穂公民館から玉島支所をまわり、浅口市の金光支所までです。
 倉敷市の玉島(旧玉島町)・船穂(旧船穂町)地域は、岡山の「平和行進発祥の地」と呼ばれる聖地です。第1回平和行進が広島を出発して玉島へ来たとき、増本紫雲さん(女性、故人)が参加し、終着の東京まで歩いています。
 そして、行進が船穂へ進んで来たとき、柚木進子(ゆのきしんこ)さんが参加し、県内を通し行進しています。進子さんは、第1回目以来、毎年平和行進へ参加してきました。以上の話しは、私が昨年の7月24日、今日と同じコースを歩いたとき、地元の人や、娘の柚木康子さんに聞きました。
 今年、出発場所の船穂公民館で、進子さんの娘の柚木康子さん(63歳)に再会しますと、 「母は昨年の8月31日に亡くなりました」と聞きしました。93歳でした。行進が柚木さん宅前を通ったとき、家に貼られた「歓迎 平和行進」と書いた模造紙に、進子さんの写真と「第1回岡山県内通し行進者」の文字が添えてありました。冥福を祈り、康子さんと写真撮影をしました。
昼食に接待された冷やしソウメンを美味しくいただく=倉敷市・玉島支所
 今日の気温は、朝から上昇し、昨日より暑く感じました。汗は、滴となって流れ落ちます。夜のテレビニュースによると、岡山地方の最高気温は、4日連続35度になっていました。
 そんな暑い中で、昼食に接待された冷やしソウメンは、特段に美味しかったです。床に敷かれたビニールシートに車座で、みなさんがよく食べました。写真を撮ろうと思いついたのは、お腹が満タンになってからでした。冷やしソウメンをつくっていただいた倉敷医療生協のみなさん、ありがとうございます。
平和行進者へ手を振る三沢愛子さん(右)=倉敷市・玉島中央町
 午後の行進に入って、康子さんと横断幕を持って行進していると、康子さんが「三沢さんが出て来るかしら」と話します。その方は、93歳になった三沢愛子さんです。平和行進参加歴が長く、広く知られています。ここ数年は、歩くのが難しくなったそうです。その場所を通ると、出ておりました。行進者の中に知り合いの人が多くあり、「おばちゃん元気!」と、言い合っていました。ある婦人が「息子です」と、中学生をおばあちゃんに紹介すると、おばあちゃんは、ビニール袋に入れた募金を取り出し、「息子」へ託していました。岡山の「平和行進発祥の地」と呼ばれる玉島・船穂地域の平和行進が、代々引き継がれてきた光景を目のあたりにし、胸がジーンと鳴りました。
 今日の行進参加者は、区間により50〜60人で14.5q歩きました。