竹田昭彦・日誌(#10)・5月13日(水)  

温泉で 癒やされ
月形樺戸博物館で 日本史を学ぶ

 
月形樺戸博物館前で櫻庭誠二月形町長(左)と記念撮影=2015/5/13
 
 
旧樺戸集治監本庁舎玄関
=2015/5/13
 
 今日は、浦臼(ウラウス)町役場、ピンネ農業協同組合浦臼支所、月形町役場の訪問です。
 天気は、朝方に雨が降り、昼間は曇りで、午後3時過ぎから雷雨でした。
 午前9時、浦臼町で総務課長と教育長にお会いし、被爆70年にあたり平和行政推進の要請をしました。町長と教育長から頂いた、アピール署名のメッセージ欄に「世界平和のために、核兵器の全面禁止を」と書かれました。
 午後1時、月形町長にお会いすると、1881年(明治14年)から1919年(大正8年)まで、役場の所にあった樺戸集治監(監獄)の話しを聞きました。明治政府の全国3番目の開監で、北海道で初です。
 明治当初、国事犯が4万5千人おったそうです。自由民権活動家で、思想犯になりそうな人を遠路に収監するため、早い時期に北海道を選んだのです。
 その後、樺戸を拠点に空知、釧路にも開監しました。
 そして、収監者を道路工事に使う利便さから、釧路の出先所として網走ができ、1891年に樺戸本監の分監として網走集治監(現網走刑務所)が開庁しました。収監者よる道路工事は800㎞に及び、北海道の発展に大きな足跡を残しました。
 現在、旧樺戸集治監の本庁舎が保存・維持され、新棟も加え、月形樺戸博物館になっています。
 日本の幕末から明治、北海道の発展史が総合的に分かるよう展示しています。これまで、負の遺産として埋もれていた面もあったが、近年は「ここを見なければ維新から明治を語れない」と、見学者が増えているそうです。私は、町長にお会いする前に、博物館をベテランのガイドさんとマンツーマンで80分かけて見学しました。
 博物館の玄関には、起床、始業、昼食、終業、就寝などの合図に使用した鐘があります。
 町長の話しを40分ほど聞いたあと、町長と鐘を鳴らし、核兵器の廃絶を祈願しました。
 一昨日、昨日、今日と、泊まった宿が温泉でした。秩父別温泉、うらうす温泉、月形温泉です。平和行進で移動しながら、3日も温泉が続くは珍しいです。ビジネスホテルなどのユニットバスは、足を伸ばすことができず、首まで湯が浸りません。棺桶に入っているような感じです。温泉で足を伸ばせるのが、何よりの癒やしです。ご配慮に感謝、感謝です。