竹田昭彦日誌(#93)8月06日(月)


〈韓国から38人参加・新たな連帯!〉

4つのリレー横断幕先頭に日見峠を上る
 今日は、長崎市の行進です。これで、全国11カ所の幹線コースの行進が、全て終わります。
 朝、長崎駅前から、出発場所の日見公園へ向かう路線バスの中で、8時15分を迎えました。62年前の8月6日、広島に原爆が落とされた時間です。市内にサイレンが鳴り響きます。黙祷を捧げました。
 日見公園では、県内通し行進を続けて12年目の宮島さん(70歳代)とお会いしました。お互いに元気で再会でき、喜び合いました。
 日見は、諫早市の近くで、橘湾の海岸に面しています。そこから長崎市街地に入るには、日見峠(標高200m)を越えなければなりません。箱根峠に例えられた難所です。上り3q、下り4qです。「50回記念」と書かれたリレー横断幕の「東京→広島」「広島→長崎」「沖縄→長崎」「宮崎→長崎」の4つを先頭に、炎天下、汗をかき、延々と上りました。
日韓の参加者が手をつなぎ平和の歌を合唱=長崎「原爆投下中心碑」前
 市街地に入った午後、長崎市民会館・体育館前から、韓国から来日した「韓国平和訪問団」の38人が行進に加わりました。手には、「韓日平和連帯で新たな未来を開きましょう」、「アメリカの軍事覇権から自由な東アジア!」などと書かれたプラカードや、横断幕を持っていました。
 早速、アピールのパフォーマンスをするとの話が伝わりました。「踊りだろうか」と思っていたら、歩行しながらひざまづき、地面に顔を伏せるものでした。これを繰り返して進みます。通訳の人に、「儒教からきている動作ですか」と聞きますと、「仏教からきている」との答えでした。ラマ教の「五体投地」に似ていました。このパフォーマンスをアーケードの商店街でも行いました。
 私は、初めて見る韓国の人たちの平和行進です。写真を撮る方に力が入ってしまいました。後になって、失礼してしまったと思いました。日韓連帯の平和行進を、どのようにしたらよいのか、工夫している内に、終点の「原爆投下中心碑」前へ着いてしまいました。韓国の人たちが、しようとしていたシュプレヒコールなどが上手く出来ず、少々、ぎくしゃくした点もあったようです。
 「原爆投下中心碑」前で開いた終結集会の最後には、日本と韓国の人たちが、手を取り合って平和の歌を合唱しました。とても素晴らしい光景で終わり、連帯の気持ちが最高潮に達しました。
 私は、50回記念の「東京→広島コース」に参加でき、そして、核兵器廃絶運動の「日韓連帯行進」の第1歩となった、長崎の行進にも参加でき、たいへん嬉しく思います。
 今日の行進参加者は、各区間が70〜150人でした。歩いた距離は14.5qです。