竹田昭彦日誌(#76)7月20日(金)


〈保育園児が3q歩いた集中力〉

陶製の手榴弾
=岡山空襲平和資料館
 今日の行進は、岡山市役所から早島町役場までです。
 昨日は、午後の行進途中で「岡山空襲平和資料館」(NPO法人平和推進岡山市民協議会運営)に寄り、休憩と展示品を見る機会がありました。そこで、岡山空襲(1945年6月29日)の凄さを知りました。写真で見ると、見渡す限り焼け野原です。B-29爆撃機138機により、未明の1時間半で883トンの爆弾が投下されました。当時の岡山市の戸数3万9千余の内、2万5千余が焼失しました。全市の73%の面積です。死亡者1,737人、重軽傷者6千余人です(当時の人口16万余人)。焼き尽くし、無差別に市民を殺傷する、戦争の恐ろしさを、まざまざと知ることができました。
 展示品の中には、備前焼ではない、瀬戸物で作った陶製の手榴弾がありました(写真)。
手をつないで行進する保育園児
=岡山市
 今日の午前の行進では、またまた保育園児が参加してきました。「元気子」保育園の子どもたちです。この園は、無認可で学童保育と併設です。就学前児童18人と小学生11人の参加です。2歳未満児の3人は乳母車、2歳半以上は小学生に手を引かれての徒歩です。驚いたことに、暑い中3q余りも歩いたのです。秘訣は、子どもたちのスタミナと、小学生と幼児が手をつないだ2人組や3人組が、手を離さないことでした。遅れると走って追いつきます。小学生が幼児のめんどうをみて、子ども同士が信頼し合っているようでした。
 歩いた時間は、延べ75分です。子どもたちが、これほどの長時間、乱れないで集中するのを初めて見ました。途中で休憩した公園では、ジャングルジムに上って自由に遊んでいましたから、保育祉のなす指導・教育の賜だと思いました。
 園長先生に、なぜ、長時間にわたって集中した行動がとれるのか伺うと、「保育園以外の外は、全て園庭です」と答えられました。一般社会の中でも、どのようにしたら安全に楽しく遊べるか、子どもたちは知っているようでした。
 7年前くらいから参加しているそうです。どのような保育をしているのか、「元気子」保育園を、見学してみたいものです。
 平和行進ホームページの「掲示板」7月11日付けで、9日に参加した尼崎市の太陽(ひかり)の子保育園から、「わたしたちが平和行進に子どもたちを連れていく理由は、反戦平和、核廃絶を願う気持ちとともに、反戦平和を願い行動する大人たちの存在を子どもたちに身近に感じさせてあげたいと思うからです」、「これからも毎年、参加していきます」と書いてありました。
 今日の行進参加者は、各区間により70〜110人でした。歩いた距離は15qです。岡山市役所訪問では、市長さんの代理の方から歓迎と激励の挨拶をいただきました。