出水マラソン

2019年 出水マラソンを走る

竹田 昭彦
遠来賞と長寿賞を貰う筆者と賞品を持つ手話ボランティアの皆さん
=2019/10/19、出水市総合体育館
フルマラソン・スタート前のフル百回楽走会のメンバー(筆者は右端)
=2019/10/20、出水市陸上競技場
ゆるキャラの応援団とパチリ
=2019/10/20、出水市陸上競技場
自動車道コースでの仮装応援団
=2019/10/20、出水市南九州自動車道
霊仙寺跡に唯一残る乙護法堂。左に立つのが「日本最初之茶栽培地」石碑
=2019/10/21、佐賀県吉野ヶ里町背振山地中腹
乙護法堂前の谷間に広がる日本最初の茶栽培地(茶の木は手入れがされていなかった)
=2019/10/21、佐賀県吉野ヶ里町背振山地中腹
栄西茶の袋詰めとペットボトル
=2019/10/21、佐賀県吉野ヶ里町
 2019年10月20日(日)、鹿児島県出水市の第31回出水ツルマラソン大会に参加しました。
 この大会参加は、1993年以来26年ぶり、2回目です。
 そのときは2月の開催で、ツルの飛ぶ姿を初めて目にし、たいへん感動した事を覚えています。
 今回のコースは、ツルの飛来地を通らない南九州西回り自動車道で、見ることが出来ませんでした。後で聞くと、未だ渡って来なかったそうです


  
 21㎞過ぎで車に収容
 昨年度、私が所属するマラソンクラブ(フル百回楽走会)では、この大会への参加と、現地での年次総会を決めました。
 そのときは、出水市役所も制限時間は7時間と話され、それを超えても歩道を通ればゴール地点まで走れるとの事でした。
 ところが、申込時期になると、制限時間が6時間と狭まり、途中関門も、9時のスタート後に6㎞(60分)、23㎞(200分)、31.5㎞(275分)、34.5㎞(300分)、38.4㎞(330分)となりました。がんばって7時間でゴールする目標のランナーには、参加が無理になりました。
 私たちは、他の大会に変更できず、30余名で行きました。 
 その平均年齢が70歳近くで、最初からスタートに立たないメンバーもおりました。私は行ける所まで走ろうとスタートしました。結果は、23㎞の通過に間に合わず、21.5㎞で収容車に乗せられました。
 なぜ6時間になったのか収容車の役員に聞きますと、従来の一般道コースでの交通規制が難しくなり、自動車道(約35㎞)を使用した為、時間制限を厳しくし、遅いランナーを早めに収容したそうです。
 私は、折り返しの23㎞でリタイヤする事を訴えましたが、あと少しの所で、強制収容されました。
 自動車道の規制は、7時から17時のなので、マラソンの制限を7時間(午後4時)にしても、運営に支障が出ななかったと思いました。
 いずれにしても、大会を30年続けてくると、役員やサポーターの世代交代、マラソン大会に対する市民の共感状況、参加者数の増減などがからみ、「継続するか、縮小するか、止めるか」の岐路にさしかかっているようでした。来年は、国体があるので休むそうです。
 参照 18-18-01-ibusuki
 我がクラブでフルの部をエントリーした21人の結果は、ゴール11人、途中収容8人、棄権2人で、完走率52.4%の厳しい大会でした。

   
茶栽培発祥の地を見学
 翌日、佐賀県吉野ヶ里町の旧東脊振村の背振山地にある、日本で最初に茶を栽培をした茶畑を見学ました。
 そこは、臨済宗の開祖・栄西禅師が宋(中国)から茶の種子をもちかえり、1191年(建久2年)に蒔いた茶栽培発祥の地です。
 この地は、斜面で寒暖差と霧の発生があり、宋の茶栽培地と似ていると見定めたそうです。背振山地は、サザンカの群生地で有名です。茶もサザンカもツバキ科です。
 この地域は、平安時代から中世にかけて山岳仏教の中心地で、霊仙寺(りょうせんじ)には坊があり、宋(中国)で学ぶ僧侶や留学生を育てました。
 栄西禅師は、茶の製法も普及しました。釜炒り茶です。
 霊仙寺跡に現在する仏閣は、江戸時代に建立された乙護法堂(おとごほうどう)だけです。
 昨今、背振山地の山麓で栽培続ける茶を「栄西茶」と命名して市販していますが、収穫量が少なく(年18㌧程)地元周辺だけの販売のようです。
 栄西茶を知ったのは、平和行進で吉野ヶ里町役場の訪問でした。
 参照 takeda-a.net/16-7-09
 そのとき、発祥地を見たいと思ったのが、今回の行動です。残念なのは、霊仙寺跡周辺は山深く集落がなく、路線バスが通ってないことです。
 私は、JR野ヶ里公園駅前からタクシーで行きました。ところが、国道385号線から入った坂本峠(旧385号線)ルートは、台風での土砂崩れが復旧しておらず、通行止めでした。あきらめきれず、役場に問い合わせながら、10数年前に迂回路として開通した東背振トンネルを通り、福岡県那珂川市側から坂本峠を逆走して訪ねました。念願叶ってよかったです。
 
http://www.izumi-turu-marathon.jp/
copyright(c) takeda akihiko all rights reserved