竹田昭彦日誌(#11)6月15日(土)
〈 富山から石川へ引継ぐ 〉
 富山県から石川県へ引き継ぐ日です。
 朝9時40分、小矢部市役所前で出発式を開き、雨天の行進となりました。6日に朝日町を出発してから初めての雨降りです。合羽を着ての行進です。梅雨どき、富山で9日間も降らなかったのは珍しいそうです。
 小矢部市内には、昨日と同様に歓迎「国民平和大行進」ポスターが貼ってあります。70、80枚貼ったそうです。行きかう車窓からも、多くの手が振られました。市も、核兵器廃絶を求める市民の要請に応え、今年は原爆パネル展を中学校で巡回開催することになりました。
 富山県から石川県へ向かう国道8号線に並行して、JR北陸本線が走っています。10年前の行進のとき、倶利伽羅峠のトンネル手前で、貨物列車の運転手へ手を振ると、汽笛を鳴らし、激励されたことを思い出しました。今年も鳴らしてくれるだろうかと、わくわくしていました。
 だが、手を振ってもカラぶりでした。「ダメか」、とあきらめていたが、トンネルを車で通り後に行進を再開し、手を振ると、客車の運転手が汽笛を鳴らしてくれました。「やったー」と、涙が出るほど嬉しくなりました。
 これには、平和行進の歴史があり、国労(国鉄労組)の伝統です。
リレー横断幕を富山から石川へ引き継ぐ(左から)小林哲夫富山県原水協事務局長、末友雅子石川県内通し行進者、竹田昭彦富山〜広島通し行進者、神田順一石川県内通し行進者、堀内喜亨小矢部市行進総指揮者
 倶利伽羅峠が県境です。トンネルを出た500b先が引き継ぎ場所です。
 石川の行進団から手を振って迎えられ、引き継をしました。
 参加者は、富山が約50人、石川が約50人の総勢100人でした。
 反核マラソンのランナーも富山から石川へ引き継がれ、石川の行進が出発する前にスタートして行きました。私の知り合いのランナーもあり、感動しました。反核マラソンは、トンネルの上の旧道を走ってきたそうです。
   
  反核平和マラソンも富山県から石川県へ引き継ぎ、行進より一足早くスタートして行きました  
    石川県内の通し行進者が2人あり、心強く思いました。今年に定年退職した、神田順一さんと末友雅子さんです。
 10日間お世話になった富山県の皆さん、ありがとうございます。
 
津幡町役場の総務部長(左)からペットボトル募金を受け取る内藤晴一郎石川県原水協事務局長
 石川県津幡町役場の到着歓迎集会は、役場のロビーで開かれ、土曜日の休みにも関わらず11人の職員に迎えられました。
 町長からの激励メッセージを披露されるとともに、ペナントや、ペットボトル募金をいただきました。
 ペットボトル募金は12本あり、ずっしりと重く、役場以外の公共施設でも実施していました。
 ペットボトル募金は、被爆者救援として、石川県の行進実行委員会が長年取りくみ、各自治体にお願いしている伝統です。
 年々広がり、本数や募金額が増え、県民に知れれるようになっています。よいアイデアだと思います。
 今日の富山県小矢部市の署名・募金行動は1ヶ所で、署名73筆、募金9,500円です。延べ参加者は50人、行進距離は5.1qでした。
 石川県の津幡町行進は、延べ参加者50人、行進距離は11.5qでした。