竹田昭彦日誌(#37)6月16日(月)
合併後の故郷考
第40番自在寺駐車場の「憲法九条を守ろう」看板、(左)愛南町の増田さん
 今日は、愛南町の役場訪問と、宇和島市(旧津島町)の行進です。
 愛媛県は、国の合併政策で、かってあった70余の市町村が20(11市9町)に激減しました。村はなくなりました。愛南町は、県南西部の4町1村が2004年(平16年)10月に合併し、生まれた新町です。旧町村名の自治体は、なくなりました。
 行進中などで、地元の人の会話を聞いていますと、通過する旧町村名や、その人の住んでいる旧町村名を強調されます。
 愛着があるのでしょう。故郷を離れた旧町村名の出身者が、故郷を振り返ったとき、どんな思いをするのでしょうか。
 愛南町役場訪問前に、第40番自在寺を訪ねました。門前の駐車場に「憲法九条を守ろう・愛南九条の会」の看板がありました。ご一緒した地元の増田さん(昨夜泊めていただいた家)と、記念撮影をしました。住職さんは不在でした。「非核日本宣言の呼びかけ」への賛同署名の件は、地元の方が再訪することにしました。
 四国のどこへ行っても「9条看板」を、あっちこっちで見かけます。憲法第9条を改悪しようとする動きに反対し、守ろうとする国民の意識が、多数なことがよく分かります。
宇和島市・津島支所での出発集会
 宇和島市津島支所(旧津島町役場)での平和行進は、夕方の6時からでした。6時にした主な理由は、市役所の勤務時間終了が5時半だからです。集合時間が、4時半とか、5時半とかの連絡もあり、早く来ていた人から、「早くやれ!」との声も出ました。6時が近づくと参加者が増えました。宇和島市役所本庁の職員が車で駆けつけたからです。6時にした、意味がありました。昨年は、ここの平和行進ができなかったそうです。
宇和島市・津島支所での出発集会で市職労役員さんから(左)から募金を頂く
 市職労さんからの募金は、私が受け取り、光栄に思いました。
 行進は、津島支所周辺をまわって戻りました。行進が終わっても、参加者の多くは帰らず、実行委事務局と私が宣伝カーに乗って出るのを待っていました。そして、手を振って見送っていただきました。このような光景は、度々ありません。胸が熱くないなりました。一般的に合併したあとの旧市町村の役場は、本庁となった以外は支所になります。支所になると、職員も激減します。旧役場周辺も寂れます。平和行進も、その地を通らなことが多々あります。今日は、特別の思いを感じました。
今日の参加者は約40人で、1.5q歩きました。
 愛南町長さんからは、募金、ペナント、「非核日本宣言の呼びかけ」への賛同署名をいただきました。宇和島市職労さんからは、募金と飲み物をいただきました。