竹田昭彦日誌(#32)6月11日(水)
青年の学習場「泊り屋」を見学
宿毛市山奈町芳奈の「浜田の泊り屋」
 今日は、午後に四万十市役所訪問と市内の行進です。
 ここ数日梅雨空が続き、今日は1日中雨降りでした。一昨日から泊まっている宿は、宿毛市山奈町にあります。まわりが里山と田園の綾なす農村の原風景が、目の前に広がる素敵なところです。この地域に、高床式の「泊り屋」という建物が残っていました。江戸末期から明治にかけて造られ、集落の警備や若者の夜なべ、娯楽、研修、社交の場として使われたものです。私が見学した芳奈の「浜田の泊り屋」は、国指定の重要有形民族文化財になっていました。
 この「泊り屋」には、主に15歳以上になった農家の次、参男が集ったそうです。当時の若者たちが勉学や性にめざめ、社会人として成長いて行く姿を地元の方に聞きました。「泊り屋」は、この地方(幡多)に180ヶ所あったそうです。残っているのは、芳奈の4ヶ所だけです。
四万十市役所前の出発集会
 行進は、夕方の5時半過ぎに四万十市役所を出発し、天神橋商店街などをまわり、市役所に戻りました。一部の大都市を除く商店街は、車社会と大型店舗の規制緩和で、どの商店街を行進しても、かっての繁栄が薄れています。私たちの行進が商店街を通ると、店の人たちが出て来られ、激励してもらいました。嬉しくなります。
四万十市を平和行進
 天気は、行進がはじまるころから雨雲が低くたれ、強い雨降りとなりました。陽の明かりも日暮れ風となりましたが、手を振って元気を出し、歩きました。
 宿へ戻ると、ビックリすることがありました。私が2006年に出版した著書「北極から南極まで7大陸を走る」の表紙を装丁していただいたデザイナーの方と、偶然にお会いしたのです。高知へ、休養と観光で来られたとのことです。これまで何の面識がなく、初めての出会いです。何を、挨拶したらよいのか、言葉が出ませんでした。平和行進では、想像を超える出来事や出会いが度々あります。
 今日の参加者は約30人で、2.5q歩きました。四万十市長さんからは募金とを、副町長さんからはペナントをいただきました。