竹田昭彦日誌(#06)3月27日(木)
グリニッチ天文台で子午線を跨ぐ
グリニッチ天文台の子午線で東と西を跨ぐ平和行進団の婦人たち
 今日は、帰国日です。
 昨日も、終日の行動でした。なかなか自由時間がありません。
 そこで今日、ホテルから帰国の飛行場へ向かう午後3時までが、自由時間となりました。観光旅行でありませんから、ほとんどの人が自由時間の計画を立てていませんでした。
 私と女性4人は、急きょ、グリニッチ天文台見学へ行くことになりました。この計画を、女子達から私に知らされたのは、昨夜の10時過ぎでした。それも天文台見学後、更に行きたい場所があるので、朝の7時出発とのことでした。
 そもそも、グリニッチ天文台見学となった経緯は、昨日バスの中で、私が2002年4月に走ったロンドンマラソンのスタート地点が、天文台のあるグリニッチ公園だった体験から、天文台見学も面白いと話したことでした。本当に行くこととなり、ビックリするやら、地下鉄を乗り継ぎ、短時間で効率よく行けるか不安でした。後には引けません。
 責任を感じ、今朝、4時に起き、そのロンドンマラソンのときに天文台を1人で下見に行ったこと思い浮かべ、地図とホテルのフロントの人を頼りに、下調べをしました。
 その甲斐あって、行動は順調に進み、天文台へ9時前に着きました。10時の開門まで待てないので、外壁と通路まで延ばして書かれた子午線を跨ぎました。東経と西経を両足で跨げ、有意義だったと思います。
 天文台は、観測に使われていませんが(現在博物館)、東経0度と西経0度の起点です。世界の標準時間もここが基準になっています。各国各地の時間は、東経と西経が各15度進む毎に1時間ずつ+(プラス)と−(マイナス)にズラしています。日本の時間は、東経135度の兵庫県明石市を基準にした時間帯で、+9時間進んでいます。これは、地球の自転で日本がグリニッチより早く夜が明けるからです。
 今回の平和行進団は、イギリスのCNDにたいへんお世話になりました。特に、マイクロバスをレンタルされ、幹部が3人が2日間づつの交代で運転と案内をされました。バスは17人乗りで、ちょうど行進団15人が座れる仕組みになっていました。全席埋まれば全員集合の確認ができ、重宝しました。
 ただし、荷物の置き場所を見積もっていなかったようで、乗り降りのタビに、通路の荷物に乗って飛び越える苦労談がありました。車中は笑い声が絶えず、居眠りする暇などありませんでした。
CNDのシンボルマーク
 CNDのシンボルマークは、Campaign for Nuclear Disarmament 頭文字C、N、Dをアルファベットの手旗信号(セマフォア信号)で表現しています。デザインしたのは、英国のアーティストのジェラルド・ホルトさんです。Nは、核(nuclear)で、Dは、軍縮( Disarmament)です。
 このマークは、世界中でピースマークとして利用されているようです。