竹田昭彦日誌(#55)6月29日(金)


<原爆稲を育てる「やまぞえ小学校」訪問>

原爆稲(左)とコシヒカリのサンプル=山添村立やまぞえ小学校
 今日の行動は午後で、山添村訪問と、生駒市の行進です。
 午後12時30分、JR奈良駅前から宣伝カーに乗り、1時間ほどかかって、三重県境の山添村役場に着きました。村長さんと議長さんを訪問し、話を伺っていますと、「やまぞえ小学校」の6年生が修学旅行で広島へ行っていることや、原爆稲を栽培していることを聞きました。詳しく知りたいと思い、その旨、申しましたら、村長さんが小学校へ電話され、訪問することになりました。
 訪問すると、女性の校長先生が、田植えから収穫・試食までの写真、原爆稲の稲わらや籾(もみ)のサンプルなど、用意されていました。
 私は籾を見て、実が稔らず、空っぽなことが直ぐ分かりました。収穫の半分くらいが稔らないそうです。原爆稲を見たのは、初めてです。それを育てている学校があることも、初めて知りました。
 校長先生は、「原爆の悲惨さと、自然の生命力の強さも伝えたい」と話されました。子どもたちへ、原爆と戦争の恐ろしさ、平和の尊さを伝える、最高の体験教育だと思いました。
 原爆稲は、九州大農学部が1945年10月に、長崎市に原爆が投下された爆心地の近くで採取し、保存をしている子孫です。やまぞえ小学校では、2年前から10アールほど栽培しています。
平和の歌を合唱する生駒市の行進者たち
=生駒駅改札
 ここでビックリしたのは、校長先生が、私と一緒に訪問した奈良県原水協事務局長寺中さん(元高校教諭)の教え子だったのです。偶然にも、40数年ぶりの再会です。時間がいくらあっても足りません。
 生駒市の行進は、アコーディオンの伴奏で、歌を歌いながらの行進でした。
 要所・要所で、5分くらい立ち止まり「青い空は」や、「カチューシャ」、「青い山脈」なども歌います。最後は、駅の改札口に陣取り、10分ほど合唱し、ビラの配布をしました。これまで体験のない、歌声による、楽しい行進でした。
 生駒市の行進参加者は30人ほどでした。歩いた距離は1.5qです。
 訪問した生駒市役所では、会議室で市長さんから歓迎の挨拶をいただきました。