竹田昭彦日誌(#48)6月22日(金)


〈立命館大の国際平和ミュージアムを見て 〉

京都市役所での要請会議
=市庁舎F会議室
 今日は行進のない日で、京都府知事、京都市長への要請行動です。
 要請行動は、午前中に京都府庁で1時間、京都市役所で1時間の時間割で開かれました。
 要請内容は、県や市が国へ、「核兵器廃絶の促進」と「非核3原則(核兵器を「持たず、作らず、持ち込ませず)厳守」を鮮明にした「非核日本宣言」をするよう働きかけること、被爆者支援の充実と、それを国へも働きかけること、 県や市の平和予算を増やし、府民、市民への平和行政の取組を強めること、などの6項目です。
 出席者は、それぞれ、平和行進団が12人(京都市の時は11人)、県、市が担当課長以下3人でした。結果は、昨年の回答から、1歩でませんでした。ただし、京都市は、平和都市宣言50周年行事を秋に計画しているとのことでした。それには、市民の要望を取り入れるよう要請しました。
戦時ポスター「胸に愛國 手に國債」=国際平和ミュージアム展示
 午後は、立命館大学立「国際平和ミュージアム」へ行きました。午後1時半から見学会と交流会(平和友の会主催)が組まれていましたが、午前に変更され、終わっていました。
 私は、地下1階の資料展示室を見学しました。目に付いたのは、お寺の鐘を鉄砲の玉にするため、供出させた写真と、「胸に愛國 手に國債」と書いた、戦争資金集めのポスターです。
 お寺の鐘の写真説明には、「1942年11月、金属回収により、供出されて金沢市の東本願寺金沢別院にあつめられた寺の鐘」と書かれ、30個余りが写っていました。住職さんと檀家の人たちは、どんな思いで鐘を供出したのでしょうか。私が、東京から疎開した山形で、アルミの弁当箱を供出したのを覚えています。
 「胸に愛國 手に國債」のポスターを見た瞬間、身震いしました。国民の税金だけでは足りず、「国債を買わせ、戦費を集めたんだ」、と分かったからです。
 今、消費税を上げようと狙っています。すでに住民税、国民保険税が上がりました。国の予算は、3分の1が赤字国債です。その累積赤字は、600兆円を超えました。この解決策を、国民の納得する方向で示せないのが、今の政府です。アメリカと一緒になって、戦争する国へ突っ走り、何かをきっかけにインフレを起こし、国債、預貯金、紙幣を、紙切れ同然にするのでしょうか。そう思えてなりません。この方向で、国民の生活安定と平和はあり得ません。戦争の歴史が示しています。
 戦争をしてはいけません。憲法9条を守れ! 核兵器をなくせ! 平和を守れ! 国民の声を広げましょう。